前回のカスタムは、elosのトラックを前後共にParisのTKP108へ換装。
純正RKPトラックから通常のTKPよりもライズされたパリス製TKPトラックのお陰で、通常のストリートボードやクルーザーボードに近い感覚に。
RKP独自の深いカービングを失う代わりに徐々に深くなるカービング性能と、狭くなったトラック幅でシャープにクルージング出来る仕様となりました。
(・・・と言ってもインディペンデントなど3大TKPトラックブランドと比べると、Paris TKPはTKPの中でもかなり曲がる部類。詳しくは記事参照)
今回のカスタム記事では、ブッシュをRiptide(リップタイド)のKrank(クランク)シリーズに交換し、より角度の深いレールアングルライザーを装着した記録をお届けしますよ~。
購入したブッシュとライザー
はい、今回も国内で全く見つからなかったので輸入。
購入したパーツ達ドーンッ!(訳: こちらが今回購入したパーツです。)
- Khiro レールアングルライザー 10度
- Khiro ソフトアングルライザーパッド 7度
- Riptide Krank ショートストリートコーン 87a
- Riptide Krank ショートストリートバレル 87a
- Riptide Krank ストリートコーン 87a
より深い角度のアングルライザー装着
カイロのレール系アングルライザーは初めて購入したけど、思ったよりも丈夫で軽量コンパクト。
10度まで角度がつくと、ぱっと見でもしっかりと角度がついているのが分かる。
これは使う予定は無かったけど、どれぐらい衝撃を吸収してくれるのか試したくて購入。
カイロのソフトアングルライザーパッドは、その名の通りソフト仕様。
ソフトラバー製なので少し重さは出るものの、簡単に指で曲げられる程柔らかい。
これはかなりショック吸収を期待出来る。
ショートストリートバレルも同じく予備。
最もオーソドックスな5度角のアングルライザーパッドを外し・・・
10度のレールアングルライザーを、ハード目なショックパッドを挟み装着。
あまり日本では知られてないけど、装着する向きを表裏ひっくり返す事で同じテーパーの向きでも、ボードに対してのビスの挿入角度が変わる。
より斜めにレールを使う場合はボードに対してのレールのビス穴も斜めになるので、ビスをボード上から斜め下に挿入する形に。
ハードウェアもビスに対してのナットも斜めにしっかりと面で押さえ締められるメリットがあるが、それをする為には大抵ボードのビス穴を少しドリルで斜めに開けなおす調整が必要。
作業が面倒だったので、今回のカスタムは僕はビス穴がボードに対して垂直となる向きで換装している。
(ナットが完全に面で押えられていない・・・が、しっかり締めれば走行に支障は無い)
TKPトラックにはストリート系ブッシュを
トラックがTKPになった事により、フルサイズのRKP用ブッシュは入らないのでストリート系各種を用意。
フロントトラックには購入したリップタイド、クランクシリーズのショートストリートコーン & ストリートコーン。
ダブルコーンセッティングは最もリーン出来るセッティングでかなりカーヴィーになる。
最も弾力性のある最新素材で反発力を生かし、ガンガンパンプ出来るスーパーパンピングミニクルーザーへ。
リアトラックはフロントトラックよりも硬めの足回りにする事がパンピングの鉄則なので、ロードサイドにクランク87aショートストリートコーン、ボードサイドに96aのストリートバレルをセット。
反発性を最大限まで引き出したいので、フロントとリア、全てのブッシュにカップワッシャーを使用。
これもまた別記事にまとめる予定ですが、ワッシャーチョイスも超重要!
カップワッシャーとフラットワッシャーをしっかりと使い分ける事で、自分が求めるスタイルに近くなり、ボードに乗った感じも変化します。
カスタム後の前後トラック角度
elosのホロウコア(中空になっていて肉抜きされている)トラックのピボット角度は50度。
今までは5度のアングルライザーパッドを使用していたので、フロントが55度、リアが45度だった。
今回は10度のレールアングルライザーをそれぞれのトラックにセットしたので、フロントが60度、リアが40度になった。
因みに角度の違いを比較してみると、これがBEFORE。
こちらがAFTER。
更にパンピングをガンガン出来るミニクルーザーに
ブッシュの変化
まずね、もうブッシュの弾力が半端ないっ!(笑)
RiptideのKrankシリーズやばすぎでしょう。そりゃストリートやパークでも使う人出てくる訳だよ・・・という感想。
ぐっと踏み込むと凄い勢いで力が返ってくる。
フロントトラックをダブルコーンセッティングにしたので、常にくねっくね。
プッシュする回数が減って、ほぼ平地はパンプすれば勝手に進む仕様に。
因みに、リップタイドのAPSシリーズとWFBシリーズは他のブランドブッシュと比べて2~3a程柔らかいデュロメーターになっているが、Krankシリーズは数値の硬さそのまま。(公式HP情報より)
87aはミディアムといった所で、65キロの僕には本来ならば柔らか目となるが、パンピングをし易くする緩い足回りにする為に今回チョイスした。
公式では、64キロ以上のライダーは93aから上のデュロメーターが推薦されているが、柔らか目の足回りにしたい場合はそこよりも少し下げたデュロメーターが丁度良い。
まぁこの辺りは個々のスタイルや好みですね。
ピボッド角度の変化
5度のアングルライザーパッドをかませた際にも、だいぶパンピングがし易くなった印象だった。
しかし更にフロント角度を深く、リアを浅くした事で、更にパンピング性能がアップ。
少ない重心移動や踏み込みで以前と同じパンプスピードが出る。
ここまで前後で角度の差をつけると、本当にフロントトラックだけで方向転換し、リアトラックはリーンのリバレッジかけてるだけのような錯覚に陥る。
リアトラックの切れが一気に無くなった。
ハンドル操作で曲がるのは前の2輪だけの車と似たようなイメージ。
フロントトラックのベースアングル角度やピボット角度が深くなる程、リーンする際により大きな力が必要となるが、その分リアトラックの角度を浅くしてリーンした際にかかる力が増えているので、全く苦に感じない。
と言うか、フロントとリアどちらも同じ角度の増減なので、プラスマイナスゼロ。
ただ、ここで覚えておきたいのは前後トラックの角度調整には限度が存在するという事。
基本的に、フロントトラックは65度以上、リアトラックは35度以下になるとスケートボードの走行がし難くなってくると言われている。
おそらく角度のバランス的にはこれぐらいがベストで、あとはブッシュのデュロメーターと形と素材で調整となる。
7度のソフトアングルライザーパッドも少し試したが、ショックは気持ち良く吸収してくれるもののライザーまで柔らかくなってしまうと、ブッシュを柔らか目のデュロメーターを選んだのでクニャクニャし過ぎてしまう。
ソフトアングルライザーパッドは、別のクルーザーボードやロングボードなどに取っておく事に。
こうして、毎日の通勤でガンガンパンピングするようになったのであった・・・。