キュッキュ、ギシギシ音などスケートボードのブッシュの異音を一瞬で消す方法

クレヨン塗り完了




 

どんなタイプのスケートボードでも、スケートしている最中にキュッキュといった音やギシギシといった音が鳴る原因は、ほとんどの場合がピボットカップかブッシュに原因があります。

ピボットとトラックハンガーが擦れる際に鳴るパターンか、トラックハンガーとブッシュが擦れる際に鳴るパターン。

実はどちらも一瞬で音を消す事が出来るのです。

 

以前、同じように異音を解消する為の記事を公開したのがこちら。

pivot cup

キュッキュ、ギシギシ音が鳴る原因はピボットカップ!スケートボードの異音を消し静かにする方法を紹介

2020-04-05

上記の記事ではピボットカップの異音を消す方法ですが、今回の記事ではトラックとブッシュによる「ギュッギュッ・ギシッギシッ」といった摩擦音を一瞬で消す方法を紹介します。

海外では何十年も前からの定番の手法でも、日本ではまだまだ当たり前ではないようなので、是非快適スケートライフにお役立て下され!

 

ブッシュの慣らし

 

ブッシュの素材や形状、ブッシングシート(ブッシュが入る場所)の形状によって音の鳴り方は様々。

ただし、全てのブッシュに共通する事が1つあります。

購入したばかりのグリスベアリングが1度馴染むとオイルベアリングよりも1プッシュで進む距離が伸びるように、購入して組み込んだばかりのブッシュも馴染むまでに実は少し時間がかかります。

まぁある程度潰して慣らす必要があるって事ですね。

慣らす中で・・・

  1. 馴染んでくると自然に音が止むブッシュ
  2. 馴染んでも音が鳴り止まないブッシュ

と、2パターン存在します。

1の場合は単純にブッシュが馴染むまで乗り続ける。

2の場合はこの記事で紹介する方法で、一瞬にして音を消せます。

 

 

海外ではハウスホールドワックス、日本では・・・?

 

さて、ここからが本題です。

海外では、家庭に1つはあるとされているホウスホールドワックスを消音の為にスケートボードに使用される事が多いです。

ただし、日本では家庭に置いてあるどころか、全く馴染みが無いです。

そこで!ハウスホールドワックスの代用品として使用するのがこちら。

 

pasterlクレヨン

そう、クレヨンです。このクレヨンが最高にコストパフォーマンスに優れています。

因みに画像のものは近所の100均で購入したもの。

(100円で12色なんて、子供に与えるには最高にコスパが良いっすね!)

海外で使用されるワウスホールドワックスの主成分と、一般的なクレヨンの原材料として使用されるワックスの成分が同じ場合が多く、デック(デッキ)やトラックにも全く影響無いです。

 

pastelクレヨン裏面

MADE IN CHINAなのは置いておいて、材質の欄に記載されている “パラフィンワックス” という種類のワックスであればOK。

大抵のクレヨンに使用されているので、クレヨン自体の種類はあまり関係ないかと思います。

 

因みに、海外でも子供から大人までクレヨンを潤滑剤として塗り込む習慣はスケーター達の間で昔から存在します。

理由がとてもシンプル。

子供が使用していたクレヨンの中で、大抵白いクレヨンなど使う機会が少ないカラーなどが残っている家庭が多いから。

皆さん、ついに脚光を浴びる事が無かった白いカラーのクレヨンが活躍する時が来ましたよ!!(笑)

 

近所にすぐ行ける文房具屋や100円均一が無い方はアマゾンなどでも安くクレヨンが出てます。

保育園や幼稚園などでも指定されているようなメーカーや種類だと◎。

ペンテルクレヨン パッセル12色

 

 

塗る場所と塗り方

 

白いクレヨンに関して冗談っぽく言いましたが、実は白いクレヨンが最強です。

使用しているブッシュカラーとの相性はともかく、大抵のトラックカラーがシルバーか黒のスケートボード、そのどちらの色とも相性が良いのが白いクレヨンなんです。

 

シルバーカラーのトラックに塗る場合:

色がシルバーに馴染み、クレヨンを塗った跡が目立たない。

ブラックカラーのトラックに塗る場合:

どこに塗ったのか他の色では視認し難いが、白なら見易くすぐに分かる。

 

もちろんブラックカラーのトラックにクレヨンを塗った事を目立たせないようにしたいなら、暗いトーンの馴染む色のクレヨンにすればOK!

 

実際にワッシャーやトラックがブラックなものに白いクレヨンを塗っていきます。

量はそんなに要りません。

全体的になるべく均一になるよう、まんべんなく塗っていきます。

まずはボードサイドのボトムワッシャー裏側。

ボトムワッシャー裏

白が見易く、どの部分に塗ったのかが一目瞭然!

「あれ?ブッシュとトラックの間に塗る予定じゃなかったっけ・・・?」と思った方、確かにここはトラックとの接地面です。

ここにも潤滑剤として塗ってあげると異音防止と寿命を延ばす効果があります。

 

ひっくり返してブッシュとの接地面となる内側も、しっかり塗ります。

ボトムワッシャー表

 

ボードサイドのワッシャーの処理が終わったら、ワッシャーをトラックに通してボトムブッシュを入れます。

クレヨン後ボトムブッシュ挿入

 

そして今さしたブッシュとの接地面となるトラックのブッシングシートを両側塗っていきます。

クレヨン後トラックボードサイド

 

もう片側も塗る!

クレヨンの量が画像では多く見えますが、実は慣らすと余分なクレヨンが取れながら均一に潰れて広がるので大丈夫。

クレヨン後ロードサイド

 

ロードサイドブッシュを入れたら・・・

クレヨン後トップブッシュ挿入

 

ロードサイドワッシャーも同様にしっかりクレヨンを塗る。

クレヨン後ロードサイドワッシャー

 

たったこれだけ!

クレヨン完了2

その場でボードに乗って左右にリーンしてみて下さい。

ギシギシ、キュッキュといった音が消えた or 前よりもずっと静かになったはずです。

馴染ませてもまだ鳴るようだったら、ある程度リーンしてトラックを動かし、余分なクレヨンがポロポロと取れてきたら再度クレヨンを塗ってみて下さい。

同じ工程を繰り返し、終わったらまたリーンして馴染ませる。

今までの経験上、一度塗って馴染ませても多少音が鳴る場合はもう一度塗れば大抵はほぼ音が消えます。

クレヨンのカラーは、ボードに乗り続けてトラックとブッシュが擦れてくると自然と色が薄れて消えていきます。

完全に消える訳ではないけれど、ほとんど塗った事が分からないぐらいに馴染むので、クレヨンの色残りが心配な方はご安心を。

それではより良いスケートライフを♪

 

クレヨン塗り完了

 

 

 

 

 







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