【レビュー】ラバー、シリコン、ウレタン製ショックパッドの比較。素材別の特性やメリット、デメリット

shockpads comparison




 

 

通勤や出掛ける際に使用しているミニクルーザーボード “elos” でのライドをより快適にする為、アングルライザーとデッキの間のショックパッドを色々試してみました。

最初に購入したのはラバー製のショックパッドとソフトウレタン製のショックパッド。

結論から言うと、ラバー製は硬すぎてミニクルーザーではただのライザーパッドになってしまう。

ウレタン製は柔らかくて振動を吸収してくれるけど、反発力が弱くカーブに粘りが出なかった。

「それならば、弾力性もありそうだし両者の中間ぐらいのイメージだから、シリコン製ショックパッドで決まりだっ!」と意気揚々とネット検索するも、どこのオンラインショップも売り切れ。

(´・ω・`)・・・・・・・。

 

こんな経緯で、シリコンシートからショックパッドを自作という暴挙に出た訳ですが・・・

 

silicon shockpad

クルーザーにおすすめ!誰でも簡単に自作できるシリコンショックパッド(ライザーパッド)

2020-03-08

 

いざ使ってみると最高のパフォーマンス!!

僕の中でシリコン先生の株価が爆上がりした結果に。

 

そもそもスケートボードのパーツなど、ハード面についての解説サイトは日本語サイトでは圧倒的に少なく感じる。

(いっつも海外サイトを読んでます)

こんな経験から自分と同じようにショックパッドに悩む人に向け、素材毎の特性やメリット、デメリットなどをまとめます。

使ってみないと本当の意味では理解出来なくても、是非自分が使っている、またはこれから使う予定のボードとの組み合わせの参考にしてみて下さい。

 

 

素材別の特性 & メリット & デメリット

 

ラバー(ゴム)製

ストリートやパーク用ボードで一般的に1番多く使われているラバー製ショックパッド。

よく見る人気のショックパッドは、こんな感じ。

 

rubber shockpads

 

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ストリートやパーク用ボードのトリック着地時、重たいロングボードでのダウンヒル時など、高負荷や大きな衝撃にも耐えられる硬さや強度を持ちながら、多少の衝撃吸収性がある。

汎用性が高く、ショックパッドとしての機能を持ちながら、ライザーパッドとしても使えるのがポイント。

足回りを硬くセッティングしている人向け。

ガンガン負荷をかけたターンで丁度良いぐらいの硬さや粘り気がある。

ハードにスケートする人はだいたいラバー製のイメージ。

 

ラバー製ショックパッドのメリット
  • 大きな衝撃や高負担に耐えられる
  • ライザーパッドとしても使える
  • 路面の状態が足に伝わりやすい
  • カーブに多少粘りが出る

 

ラバー製ショックパッドのデメリット
  • 衝撃吸収性は低い
  • 厚みにもよるが、ライトなライドでは効力が出にくい
  • 気温に硬さが左右され、季節や環境により若干ばらつきが出る

 

 

ウレタン製(ソフトウレタン)

とにかく衝撃を最小限に抑えたい人が好むのが、ウレタン製ショックパッド。

昔からあるオールドスクールスタイルのショックパッドも多くはウレタン製。

アマゾンでは残念ながらDOOKSシリーズと取り扱いは無かったので、各ショップで探してみて下さい。

 

dooks pads

画像: Shorty’s(ショティーズ)1/8 DOOKS SHOCK PADS

 

衝撃吸収性能には優れるが、ライザー機能は非常に弱い。

と言うのも、ショックパッド素材の中では1番柔らかいが、負荷がかかるとぐっと潰れやすい。

デッキとトラックの間にセットしビスを固く締めただけでも結構潰れてしまう為、ライザーパッドのように一定の高さを必ず確保する為のライザーにはならないのだ。

例えば厚めのものをかませても、衝撃で潰れるとかなり薄くまで収縮するので伸縮する際の振れ幅が大きい。

ミニクルーザーボードや小さめのクルーザーボードなら1/8のサイズ。

それ以上のサイズのボードなら、ぐっと薄くプレスされる分を考慮して少し厚めのものをチョイスするのがベター。

しっかりと潰して使う事で厚みが抑えられて丁度高さや良い乗り心地になる。

小さな路面の凹凸や衝撃などはかなり緩和出来るので、衝撃を最小に抑えるだけなら1番望ましい。

ウレタン製はメーカーによって、カラーバリエーションも豊富なのが嬉しいことろ。

優れた衝撃吸収能力の反面、反発力や弾力は他の素材程は無いのでターン時に強い粘りは感じられず、プッシュの際の力も若干逃げやすい。

 

ウレタン製ショックパッドのメリット
  • 衝撃吸収性が抜群に良く快適
  • 軽量
  • カラーバリエーションが豊富

 

ウレタン製ショックパッドのデメリット
  • 路面の状態が足に伝わりにくい
  • 反発力は強くなく、カーブに粘りがあまり出ない
  • プッシュの力が逃げやすい

 

 

シリコン製(自作)

シリコン素材は非常に高い耐冷性と耐熱性があるので、その特性が気温に左右されない科学的安定性がある。

あとはとにかく丈夫!劣化もし難いのが良い。

(僕はこのシリコン素材をカットして、クロスバイクのパーツをフレームに取り付ける際の補強や保護材として巻いて使っている)

 

sillicon pads done

 

シリコン製は、適度な反発力と強い弾力があり、カーブ時にねばりが出るのが特徴。

負荷をかければかける程に、ターン時にその粘り強さを体感出来るはず。

ラバー製とウレタン製のどちらの良い部分も持ち合わせ、僕がelosで試した中では1番しっくりきた。

旋回性能に優れるリバースキンピントラックが使用される事が多いクルーザーボードは、小回りターンやシャープなターンにもともと優れているボード。

ウィール、ブッシュ、ショックパッドなどのパーツの反発力を利用して、カーブしたりパンピングすると相性が良い。

 

自作シリコンショックパッドを、実際に装着した記事や写真はまた別にまとめます。

 

シリコン製ショックパッドのメリット
  • 素材自体が丈夫で安定している
  • 衝撃吸収性が優秀
  • 適度な反発力でカーブに粘りが出る

 

シリコン製ショックパッドのデメリット
  • 市販の製品が国内ではあまり売られていない・・・?
  • カラーバリエーションが無い
  • 自作が必要かも・・・?

 

 

用途によって使い分ける事が大事

 

ショックパッドも、素材、色、柔らかさ、厚みなどメーカーや種類によって様々。

大切なのは自分がどんなボードに仕上げていきたいのか、状況や希望に合わせてパーツの組み合わせを考える事。

スケートボードの種類や用途、自分が普段スケートする路面の状態などに合わせてセッティングすれば良い事なので、どれが1番良いというものは無い。

快適な乗り心地なんて人それぞれ。

自分が楽しいと思える組み合わせやセッティングに出会える事を祈って、今回の記事は終わりにします。

それでは良いスケートライフを。

 

 

 







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